写真ギャラリー
モノクロ写真
狸ばやし

東京新聞舞踊コンク一ル
邦舞創作長唄第一位
文部大臣奨励賞受賞作
右は、最近のAIのテクノロジーを使用して、カラー化してみたものです。

義太夫 ニ十四孝
幼い時に武田勝頼の許嫁と決められていた長尾謙信の娘八重垣姫の物語。会ったことはなくとも勝頼が描かれた絵を毎日見ては恋心を募らせてきた八重垣姫ですが、ある日、勝頼に危険が迫っていることを知り諏訪明神の兜に祈りを捧げます。兜をかかげた自分の姿が庭の池に映り白狐になっていることに気が付きます。明神のご加護を受けたことを知った八重垣姫は武田勝頼の元に氷結した諏訪湖の上を急いで渡っていくところで物語が終わります。黒子と共に人形浄瑠璃のような演出が面白い物語です。
長唄 鷺娘
雪景色の中、蛇の目傘を差した白無垢姿の娘がひとり、娘は雪のように心にしんしんと積もる胸の思いを描写、悲しい恋をただ一途に恨む姿。鷺であることをほのめかす振りの白無垢から引抜きで艶やかな町娘の姿に変わる。手拭いを使い娘心を可憐に綴り、クドキでは、娘の恥じらいや可愛らしさを演じる。舞台からひけ、衣装替えのあとは手踊りでとらえどころのない男の心をなじるような歌を明るく表現する、あたりが薄暗くなり、もう一度傘を使った踊りと衣替え、最後を前にテンポの良い歌と踊りで踊りのカラーを変えながら、舞台から消える。衣替えの最中は、さらにテンポの速い演奏でクライマックスへと。やがて鷺の姿に戻り切り裂かれた肩の傷に傷つきながらも降りしきる雪の中、恋のために堕ちた地獄にもがき苦しみ、それでも羽ばたこうと必死になるが、やがて息絶えるという物語。
長唄 供奴・長唄 菊
供奴は、吉原へ廓遊びをしに行く主人のお供をしようと奴(やっこ)が提灯を持って出て来るが、出るのが遅れてしまった奴さんは見失ってはなるものかと、田んぼ道を急ぎ主人を探し回ります。ご主人にあこがれている奴は探しながら主人の自慢話をしや真似をして踊ったりします。しかし、調子に乗りすぎて主人のいる揚屋の前を通り過ぎてしまったという物語です。
菊は、女の一生をあどけない少女から、町娘、村娘、そして嫁に行くまでを踊りだけで表現をする比較的短い踊りです。
カラー写真
常磐津 佃船頭
天保十年に八変化舞踊として発表された「花翫暦色所八景」の中の一つに有る舞踊で別名『佃船頭』と言いものがあります。
佃島に遊客を届けたあと船頭は頭をぶつけたんこぶが出来大騒ぎの泣き上戸。あまりにも騒ぐもので、見ていたものが随分と騒がしいな、たんこぶくらい、いくつでも作ってやると船に乗り込み頭を叩こうとしますが、船が揺れて思うように叩けない。またそれを見ていたものが、いやいやこれは、愉快だと大笑いをします。
この踊りは怒り上戸、笑い上戸、泣き上戸を一人で踊り分けるなかなか難しい出し物で、この写真の場面は佃船頭の大笑いの場面です。
常磐津で演じられました。
大笑い
佃船頭 最後のキメポーズ

以下、演目名はそれぞれの写真をクリックすると画像の下に表示されます。